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POZNAN会議の状況 1 [地球温暖化問題の国際交渉]

 

ごぶさたしていてすみません.前回の重慶のバイオガス・マイクロダイジェスターのプロジェクトは,無事に農業委員会とMOUを結んで,いま,CDM化のためのドキュメントがほぼできあがったところです.

さて,わたしは,今週から二週間の会期で開催されている COP 14 (& COP/MOP 4) に参加しています.来年のコペンハーゲン会議で大きなことが決まることになっているのですが,どこまで課題をつぶしておけるか?が今回のポイントでしょう.

わたしは,この手の国際交渉は,INC 10 という COP 1 (Berlin, 2005) の準備会合から参加してきており,日本では最古参の一人となっています.今回,PEARメンバーは,3人参加しています.PEARの特徴は,各種温暖化の専門家が集まっているというところで,また機会があったら紹介しますが,IPCC の ノーベル平和賞を記念した感謝状も3人がもらっています.

さて,2013年以降の先進国の数値目標や,途上国を含んだ新しい取り組みなど,国際交渉の話題も,機会がありましたら分析を交えながらお知らせいたしますが,われわれのかかわっているCDMに関して少し.

DOEの資格suspensionなどがビジネスの世界では大きな話題ですが,もうすこし環境の側面から,プログラムCDM (PoA) への期待がますます高まっているのを感じました.われわれの重慶でのバイオガス・マイクロダイジェスターも,プログラムCDMという新しいアプローチを活用するものです.新しいが故に,制度的にまだ不透明なところが残っており,そのあたりが関係者の大きな関心でした.

ただ,複数の方法論の適用に関する点など,課題はかなり整理・認識されており,次回の2月のCDM理事会において,そのあたりはクリアになりそうな様子です.

われわれのプロジェクトに関しても,いろんな人の関心を集めていました.プログラムCDMは,まだパイロット的なものしか動こうとしていないのですが,きちんと民間セクターの事業として動いてくる好例になると思っています.

会議の模様は,

http://unfccc.int/meetings/cop_14/items/4481.php

http://www.iisd.ca/climate/cop14/

あたりに出ていますので,ご関心のあるかたはご覧ください.

なお,下の写真は,環境NGOの発表する Fossil of the Day という不名誉な賞ですが,なんと昨日は日本がワンツーフィニッシュでした.いやはや...

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松尾 直樹

 


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